本スレッドの元記事はこちら:Cyberpunk 2077 - the lore, story, setting, characters, and classes from the tabletop game
あくまで「入門用」的な内容ではありますが、私のような「サイバーパンクって何よ?」という初心者には凄く分かりやすい記事なので訳してみました
注:一部説明を付け足している部分があります
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あくまで「入門用」的な内容ではありますが、私のような「サイバーパンクって何よ?」という初心者には凄く分かりやすい記事なので訳してみました
注:一部説明を付け足している部分があります
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- すでにご存知の方もいると思うが、「Cyberpunk 2077」は1988年に出版されたマイク・ポンスミスによるテーブルトップRPGをベースにしたゲーム。このもととなったTRPGのいわゆるコアブックは以下の3つ。
- Cyberpunk 2013 (初版:1988)
- Cyberpunk 2020 (ルール第二版:1990)←日本語化されたのがこれ
- Cyberpunk V3.0 (ルール第三版:2005)
【訳注】
Cyberpunk 2077はかつて日本語化もされた「Cyberpunk 2.0.2.0.」をベースにしていると言われています
このCyberpunk 2020については日本語ウィキペディアで簡潔にわかりやすくまとめられていておすすめです
なおTRPGのサイバーパンクシリーズはこれ以外にも大量のソースブックや派生作品があるのですがここではあまり気にしないでおきます
TRPG内の設定から私たちはこのゲームの世界をすでに知ることができる。以下の項目についてサイバーパンクの世界について紹介していこう
- Cyberpunk 2077 story and setting
サイバーパンク2077の世界は、カリフォルニアにある「ナイトシティ(※1)」と呼ばれる架空都市を中心とした、近未来のディストピアを舞台としている。米国は長期にわたって社会経済が破綻しており、その影響は世界中に飛び火、とりわけ西側諸国はどこも混乱状態に陥っている。米国政府にいたっては、国境の警備すら多くの「多国籍企業(※2)」の援助を必要とするほど衰弱している有様。
【訳注】
※1. ナイトシティはもともとの名称を「Coronado City」といい、LAとサンフランシスコの丁度中間ぐらいに位置する架空都市。1998年に創設者「Richard Night」が殺害されたことを機に、追悼の意味をこめてその後は「ナイトシティ」と呼ばれるようになった
※2. 英語の表記は「Megacorporations」 日本語ウィキペディアによると「多国籍企業」と訳されているようなので、それに倣いました
全ての始まりは米国政府が中米紛争に介入した1990年まで遡る。米国が麻薬畑を対象とする汚染物質を開発したことによって、中米カルテルの反米の機運に火がつき、欧米(この世界のヨーロッパ~特に企業~は現実世界よりもかなり力を持っている)の援助をバックに、全米中で麻薬戦争をしかけだしたのである。特に1993年にはNYで小型核兵器が爆発し何万人もの犠牲者を出した。
1994年になると事態はさらに悪化し、世界の株式市場が暴落。この影響を最大に被った米国は多くの非雇用とホームレスを生み出した。ピッツバーグでは原子力事故が起こり住民が移住をせまられる一方、中西部では干ばつのため食料問題が本格化する。個人農家は姿を消し、政府に代わって企業が農業事業の統制に乗り出すまでになるものの、米国の食料輸出がストップするなど問題は山積みだった。
1996年、アメリカ大統領と副大統領がともに暗殺されると、政府機関であるNSA、CIA、FBI、DEAが結託して「Gang of Four」を組織した。全米中に犯罪組織が蔓延るようになり、その1つ「The Bloods」などはマイアミ全域を掌握するほどに。行政権限を受け継いだ国防長官(※1)は、憲法の停止と戒厳令を発令。現在ではアメリカ国民の4人に1人がホームレスであり、これらの人々はマッドマックスさながらに「ノーマッド(※2)」と呼ばれる巨大なギャングと化している
【訳注】
※1. この時の国防長官は「Jonathan Seward」といい、2000年に殺害されるまで事実上のアメリカ大統領として米国を率いていく。ちなみに本来のアメリカ大統領の継承順位は:大統領>副大統領>下院議長>上院仮議長…と決まっているのだが、下院議長は心臓パイパス手術中、上院仮議長は大統領職に就くのを拒否するなどがあって、Sewardにお鉢が回ってきた
※2. 英語の表記は「Normads」 訳し方は日本語ウィキペディアに倣いました
その後数年間も、有毒物質の流出でシアトルの経済が崩壊したり、マグニチュード10.5の大地震がLAを直撃したり、中東地域で核戦争の緊張が高まったり、多くのエリアが核廃棄物に悩まされたり、世界の原油供給量が半分まで落ち込んだり、いくつかの州がアメリカから分離独立したり…とにかく世界の落日にみなが苦しんでいた
世界中の混乱によって生まれたビジネスチャンスによって、逆に各企業はその勢いを増す一方だった。1997年初頭ごろには、すでに独自の軍隊を有しその訓練を始める企業(注:後述のArasaka Securityのこと)も現れ、衰弱した米国政府が全米で猛威を振るうノーマッドやギャング、カルテル等を封じ込めるためには、もはやこれら企業の助力なしにはなり得なくなっていた。自分たちの利権のために動く企業は、こうしてますますその力を強める一方で、各国の政府(特に米国)はこれら企業間の勢力争いを防ぐことができないほど無力な存在になっていく
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以上が知っておいた方がよい大体の世界背景となる。
サイバーパンクのフィクショナルなタイムラインはこの後も続いていくが、ここから先は企業間の争いが続いていくので、今はそれほど知っておく必要はないだろう。基本的に:核、自然災害など、要は救いようのない世界。なおTRPGの第3版「V3.0」の舞台設定は2030年代で、CDPRは2077年にかけるタイムラインを独自に入れてくるだろうが、今より世界が改善されているとは考えにくい…とはいえ今はその詳細は誰にもわからない
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